当院の食事療法

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「医食同源」という言葉があるように、正しい食生活を身に付けることは、若々しく元気な身体を保つだけでなく病気の予防や治療にも役立ちます。特に生活習慣病においては、食事習慣を改善することが主な治療方法の一つとなっています。

米田内科では、医師と管理栄養士が連携して、糖尿病をはじめとする生活習慣病などを対象にした食事療法を行っています。ご家庭やお仕事の都合、味付けの好みなど、様々な事情に寄り添い、日々の食事を楽しみながら治療を継続できるようお手伝いいたします。お気軽にご相談ください。

糖尿病の食事療法

まず規則正しく三食とることが大切です。その上で、食べ過ぎを防ぐことでエネルギー摂取量を適正にします。適正なエネルギー摂取量(kcal)は、標準体重(kg)×身体活動量(kcal)で算出されます。標準体重は、身長(m)×身長(m)×22で計算します。身体活動量は、デスクワーク中心の軽作業の方であれば25~30、立ち仕事がメインの方は30~35、力仕事がメインの方は35以上となります。

栄養バランスの良い食事になるよう献立も工夫していきます。主治医から指示された1日の摂取エネルギー量の半分程度は炭水化物で摂取します。タンパク質は指示エネルギーの2割未満とし、残りを脂質で補います。健康の維持に必要なビタミンやミネラル、食物繊維などが十分に含まれるように食品を選択しましょう。食品の組み合わせや食べる順番によっても血糖値をコントロールしやすくなります。

内分泌疾患の食事療法

バセドウ病などの甲状腺機能亢進症や橋本病などの甲状腺機能低下症を治療中の方、内分泌疾患に罹患しやすい方はヨウ素が含まれる食品を避けましょう。甲状腺ホルモンはヨウ素を原料としており、食品からのヨウ素が過剰となると内分泌疾患を悪化させたり、発症させたりすることがあります。

ヨウ素を多く含む食品の代表は海藻類です。その中でも、昆布は特に多くヨウ素を含むとされています。昆布だしにもヨウ素が多く含まれるため、かつおぶしや煮干しなど、他の食品からだしをとることで代用します。市販されている顆粒だしや液体だしは、主成分として昆布が使われていることが多いです。購入の際には成分表を確認して昆布を使っていないものを選ぶようにしましょう。

昆布×、昆布だし×、顆粒だし・液体だし類×(成分表示を確認しましょう)