当院の運動療法
日頃から運動する習慣をもつことは、体と心の健康を保つことにとても役立ちます。適度な運動は生活習慣病や内分泌疾患の主な治療方法の一つでもあります。生活習慣病や内分泌疾患の予防や治療を目的として運動を取り入れる場合、やや息がはずむ程度の簡単な有酸素運動(ウォーキングなど)を習慣にすることが大切です。有酸素運動とレジスタンス運動(筋力トレーニング)を組み合わせると、筋力や基礎代謝を向上させ、さらに効果のある運動療法となります。運動を制限する必要のある疾患もありますので、持病のある方は医師のアドバイスのもとで運動習慣を取り入れていきましょう。
米田内科では、医師と健康運動指導士が連携して、糖尿病をはじめとする生活習慣病や内分泌疾患の治療や予防、加齢による心身の衰えや認知症の予防などを目的とした運動療法をおこなっています。有酸素運動、レジスタンス運動、認知機能トレーニングなど、体調や好みに合わせて運動メニューを作成し、安全に楽しみながら運動を続けられるようにお手伝いいたします。お気軽にご相談ください。
フィットネス施設での運動療法
米田内科では、院内にフィットネス施設を備えています。月に一度、医師による診察をおこない、その結果をもとに健康運動指導士が筋力などの身体機能を見て運動メニューを作成します。安全に効果的に運動できる筋力トレーニング器具や液晶画面でゲームを楽しみながら有酸素運動できる器具を用いるなど、体調や検査結果の改善を感じていただくだけでなく、楽しみながら運動療法を続けていただけるよう内容を工夫しています。また、運動後にはシャワーやウォーターベッドで体の疲れをほぐしてからご帰宅いただけます。
運動療法の時間は、診療時間とは異なります。予約制となりますので、初めての方はお気軽にお問合せください。
主な使用機器
コグニバイク
認知機能の低下を防止するための機器です。指定された速度で自転車を漕ぎ、計算やしりとりなどの課題に取り組みます。加齢とともに困難になる、二つのことを同時に処理する能力を鍛えることができます。
ニューステップ
両手両足を連動して動かすための器具です。全身の協調性運動、上下肢の個別運動、半身麻痺などの方の自動・他動運動ができます。体力や持久力の維持から筋力強化まで、負荷を調節することでさまざまなトレーニングに対応しています。
トレッドミル
室内で歩行運動をおこなうための器具です。歩行速度の調節や歩行距離・時間、消費カロリー、心拍数の表示などの機能をもちいて、ひとりひとりの体力や体調にあわせた有酸素運動をおこないます。
リカンベント型バイク
サドルに座ってペダルをこぐ自転車運動の器具です。膝への負担に配慮した有酸素運動に取り組めます。各種の負荷プログラムなど、豊富な機能を備えています。
ローイング
広背筋や菱形筋といった背中の筋肉を鍛える器具です。猫背の予防と改善に効果的です。
レッグプレス
立ち上がる、座る、しゃがむ、歩くなど、日常の動作で必要な下半身の筋肉を強化します。足裏を固定して腰かけたシートを前後に動かすため、実際の動作により近い運動をおこなうことができます。
ヒップアブダクション
座った姿勢で、負荷をかけて両足を開いたり閉じたりする運動をおこないます。腰まわりの筋肉を強化し、骨盤の安定性を高めることで、歩行や片足立ちのふらつきを軽減し、転倒を予防します。失禁予防の効果も期待できます。
レッグエクステンション
大腿四頭筋などの骨盤からふとももにかけての筋肉を鍛える器具です。筋力測定機能で筋力を確かめながら、無理なく適度なトレーニングをおこなうことができます。
乗馬エクササイズ
馬の背の揺れを再現し、またがっているだけで足腰を鍛えられる機器です。ウエスト、ヒップ、ふとももの筋肉を引き締めます。